地球人のポジション取り

https://www.youtube.com/channel/UCfLL0Mpy_rVgl7_reMi2N6g 札幌に住んでる地球人がチラシの裏に書くような駄文をひたすらストックしていくブログ

物を持たない人が持つべきもの 「何もない部屋」で暮らしたい?

 

お金です。

 

以前の記事で「現金のように流動性かつ可逆性の高い物が一番価値があると考えています。」と書きました。

anapan.hatenablog.com

 

この考え方についてもう少しわかりやすく詳しく書いて行きたいと思います。

 

まず一番初めにお金と書きましたが、お金に限らず様々な有価証券等も含まれると考えています。

少し投資家のような言い方をすれば、自分の財産をどのような形にしておくか、ポジショントークになります。

 

【可逆性】

ではどうして物ではなくお金、有価証券という形にすることが良いのか。

例えば3万円でテレビを購入したとします。

そのテレビはやはり必要ないということになり、1か月後新品未開封品で売却することにしました。

この場合、販売方法としてはオークションサイト、ECサイト、実店舗型の中古屋などが挙げられます。

テレビを売って手元に残ったお金は3万円よりは少ない可能性が非常に高いです。

まず実店舗型の中古屋ではオークション価格の1/3程度で買い取られることが多いため、大変損失になります。

またECサイト、オークションサイトで上手く新品市場流通価格の最低価格3万円で販売できたとしても、サイト利用料が取られます。

大きく損失は出ないにしても買ったときに支払った金額がそのまま戻ってくる可能性は低いです。また売買にかかった手間賃を考えると余計損していることになります。

そもそも物を買ったのに未開封で再販売することはレアなケースです。通常開封したり使用してしまい余計に再販売時の価格(リセールバリュー)は落ちてしまいます(明らかに利益が出るような転売品等は除く)。

 

お金(=3万円)→TV

TV→お金(<3万円) 

 

つまり一度購入した時点でその物自身の価値は未購入時の価値よりも落ちてしまうのです。

逆に購入してからもう一度市場に放出し、リセールバリューが購入前と同等以上のものは価値の可逆性があり、購入しても損しない良い物とも言えます。

しかしリセールバリューが購入前よりも高い物など身の回りの物を見ると非常にレアであることがわかります。

これが上記記載、以前の記事で述べた可逆性のある物の価値です。

 

流動性

では次に流動性のある物の価値です。

仮に目の前に転売したら絶対に利益が出るものがあったとしましょう(わかりやすいものだと発売直後のiPhoneとかでしょうか)。

しかしこの商品は非常に高価で今の自分の口座にはほとんどお金が入っていなかったとしましょう。

今すぐ購入してすぐに売却しないと市場価格は常に変化しているので利益を得ることが出来なくなってしまいます。これでは機会損失になってしまいますね。

そこで自分の持っている物をすぐに一度売り、利益が出てからまた買いなおすことにします。

極端な例です、今持っている物は家しかない人とゴールドバーしかない人がいました。

ゴールドバーは質屋等に行けばその日の金流通価格で販売することができますが、家はまずそもそもその日に市場に出るかも微妙、出たとして買い手がつく物件なのか、買い手が現金一括で買ってくれるのか厳しい所です。

この2例を比べるとゴールドバーの方が流動性が高いことがわかります。ゴールドバーを持っている人はゴールドバーをすべて売却し、全力でiPhoneを買い利益を沢山得ることが出来ました(ゴールド価格の変動は無視するとして)。

流動性が高い資産を持っている人の方が商機があったときに機会損失をする可能性が低いです。

またあまりにも流動性の低い物を買ってしまうとそもそも買い手がつかない場合もあります。買い手がついても二束三文になってしまいます。

ちなみに現実的な物で買い手が付きにくい物(リセールバリューの低い物)の例として、大きいベッドフレームのような家具類です。私は以前ダブルベッドやガラスのL字テーブルを売却するときにこの失敗をしました。本当に反省しています…。

 

これが流動性のある物の価値です。

 

 

可逆性、流動性が高い物は価値が高い。

高いと言うよりも、価値が落ちにくいと言った方が正しいかもしれません。

両取りをしようと思うと、結果お金というところに行きつきます。

これが私が不必要に物を持ちたくない大きな理由の1つとなっています。

ドケチだから損したくないんです。

 

【現金以外のポジション】

お金=現金というわけではありません。

ここからはポジショントークになるため、正解というのはそれぞれ人によって異なると思います。

以上までの話は通貨変動が著しくない場合に限ります。

もし日本がジンバブエのようにハイパーインフレになったら、そこまでじゃなくとも1ドル80円の頃から見ると今は日本円の価値は世界一の決済通貨のドルベースで見ると2/3になってしまっています。

つまり80円の頃に預金口座に1500万円入れていた人の円の価値はドルベースで見ると、同じ1500万円でも当時の1000万円の価値しかないと言えます。

日本に住んでいてドルで決済しないと思っている人、1円は1円だろと思っている人、オイルだって食料だって海外から買っています。物価が上昇します。決して関係のない話ではありません。

 

つまり単一通貨の現金というポジションはインフレに対して弱いということになります。

あまりにも急激なインフレの場合、現金よりも物の方が価値を落とさずにいることができるかもしれません。

しかし物にしたらしたで可逆性や流動性が低くなり別のリスクが出てきます。

 

そこで現金以外の有価証券というポジションを取ることになります。

ありがちな所でいうと株や債券です。

一部外国通貨にしてリスクのバランスを取ることも1つの手段です。

 

しかしデフレになればやっぱり現金にしておけば良かった、円高に戻ればやっぱり日本円が良かった、株が暴落した、株にしたら急騰したなど予想不可能な様々な状況が起こりえます。

結局大事なのはリスクを分散するために、日本円一極集中や同じ株に全力投資などということをしないことです。

 

 

 

【最後に本音】

最後に私が物というポジションに極力したくない理由として、お金はお金を生むと考えていて、お金を株にしたら配当が入る(定期預金でもゴミみたいな利子がもらえる)、通貨インフレに対抗できるというメリットがあり、お金を生まない物(むしろ価値が落ち続ける)に比べれば非常に優秀だからです。

 

通貨インフレが起こるかデフレになるかは神のみぞ知る。

それならばできる手段は分散投資でインフレにもデフレにも対抗できるようにしつつ、その中で資産を使い資産を増やすという守りながら攻めることなのではないでしょうか。

 

いかに物を持つことが無駄か、損しているか。こう考えるようになると、「気軽にそこまで必要の無い物を買う人を見ると愚かにしか見えない病」になってしまいます(他人は関係無いのにね)。

いいんです、ゼロサムゲームだから他人が沢山損してくれればいいんです。

 

…と言っても私、そんなに資産持ってないんですが。

 

 

今日はここまで、